「ニセコ町は良い意味でイメージと違った」平山さんのニセコ移住

宜しくお願いします！ 

妻（移住当時は“彼女”）が後志管内での教職員をしているので、管内での「異動」があって。異動となると町村をまたいであちこち勤務先が変わります。そこで、後志管内で生活する拠点となるところが欲しい、となったんです。

そうなんです。

管内でいうとニセコ町が比較的真ん中で、地理的にちょうど良さそう、となりました。

私は以前、札幌で企業の営業担当をしていたんですが、ちょうど後志エリアも担当で。ニセコ町には頻繁に来ていましたので、馴染みがありましたね。妻とはすんなり、「ニセコ町にしようか」という話になりました。

私たちは札幌市出身だけど、人混みが好きではないので。地方移住には抵抗がなかったですね。私は転職にも抵抗がありませんでした。協力隊の制度を知って、ニセコ町では隊員も多く活気がありそうだったので、すぐに町の移住担当窓口に相談しました。

今はニセコ中央倉庫群で施設管理を担当しています。夏には修学旅行生受け入れ（倉庫の歴史の説明）といったイベント対応も頻繁にありますね。

豪雪地なので、雪かき・雪下ろしですかね。１号倉庫は屋根と地面が雪でくっついちゃうので、排水溝を掘り出さなきゃならないんです。

そうですね！都会では“誰か”がやってくれていた仕事を、地方では自分たちでやらないといけないんだ、と気付かされました。

イメージとはちょっと違いました（笑）。

はい。以前のイメージは、インバウンドでキラキラしていて、SDGsも謳う先進地、といったものでしたね。実際に住んでみたら、そこは人口５０００人の田舎町。特に生活圏は他の田舎と変わらないのかな。むしろ過ごしやすくて、のどかな暮らしもできていいなと思います。

実はそんなに変わってないですかね（笑）

札幌でしかできないことは、札幌へちょっと車を出して行けばいいですから。良い意味で生活がそこまで変わっていなくて、ストレスに感じないのかも。

はい。強いて言えば、ゆっくりしたり趣味にかけたりする時間が増えました。通勤時間も残業もなくなったので、仕事終わりに仲間とちょっと走りに行ったり、ゆっくりご飯を作ってお酒飲んでまったりしたり。時間の使い方が少し変わりましたね。

不安はあまり無かったです。移住を思い立ってから、奥田さん（ニセコ町移住定住支援員）にたくさん相談しました。４〜５回は相談重ねたかも。

はい。協力隊の配属先も相談できたので、今の館長（ニセコ町中央倉庫群）とは募集前からもう知り合いになっていました（笑）。

奥田さんから家探しはすぐ動いたほうがいいよというアドバイスあったので。協力隊内定後、すぐに探し始めて、ちゃんと見つけることができました。

はい。ただ、強いていうなら協力隊終了後の不安はちょっとありました。３年後どうするか模索する中で移住したので。とはいえ、もともと楽観的な性分。妻とも移住後の“起きうること”をしっかり共有できていたので、そこまで心配していなかったです。

ニセコだちょう牧場さんですね。代表・氏家さんの人柄が特に。面白くて気さくな方です。

芳賀農園さんの直売所です。安くて種類もたくさん。あとは、ライオンアドベンチャーさん。協力隊としてもイベント等々でお世話になることが多くて。下田社長も移住者としてアドバイスしてくださいますね。

たまにやってくるドカ雪のときに大変で、車を掘り出すのに１時間かかった、ということもありました。

でも、普段はまったく大変でないです。除雪も排雪もしっかりしているのでそこまで苦にはなりません。道路が狭くてガタガタになる札幌よりもむしろ快適です！

よかったです！生活面ではもうちょっと早く来ても良かったくらいです。一方で、私は協力隊終了時に３１歳になっています。これから自立していく中で、就職であればもう少し早く来るべきだった気がするし、起業だったらもう少し経験積んだ後に来てもよかったかも、と。色々考えていますね。